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Pepelontano 作品発表会 其の二

THE 明日への背中


撮影、企画=Pepelontano 
雑務、雑用=TImusica



トレビア~~~ン! 私はさすらいのトレビアン、Pepelontano(ペペロンターノ)。人は私を高潔のマルチアーティストと呼ぶ。「媚びず、拒まず、苦労せず」。この「3K」をモットーに日々芸術活動に精進しているのであります。えっ? 思いつきで言っただけだろって? イエース! その通り! 芸術家というのは、常に直感的でなければなりませぬぞ。

ようこそ我が秘密のアトリエにお越しくださいました。二度目以上の皆さまにはGrazie Mille(イタリア語で「ありがとう」の意)、お初にお目にかかります皆さまには、カムサハムニダ(韓国語で「ありがとう」の意)とでも申しておきましょうか。

さてさて、デジカメ写真展第二回目のテーマは「背中」。タイトルもズバリ「THE 明日への背中」ときたもんだ。こういう諺があるのをご存知ですかな? 「
は口ほどに物を言う」。背中というのは人生の縮図。寡黙なようでいて実に表情豊か。お顔でウソはつけても、背中ではウソはつけないもの。そこから発散される様々なオーラ・・・。プラスのオーラ、マイナスのオーラ、希望のオーラ、絶望のオーラ、光のオーラ、暗黒のオーラ・・・などなど。果たして皆さまの背中は、どんなオーラを発しておられるのでしょうか。それは、皆さまのすぐ後ろを歩く人に尋ねてみるとよいですよ。え? 私のオーラが見えたって? ほほう、それは興味深い。・・・な、なんやて? し、し、死のオーラ・・・やと・・・? 

あ、そ・・・。ま、それはまた後で独り悩むとして・・・。

さあさ、美しき背中たちに胸に秘めたる明日への想い、ビシッ、バシッと語っていただきましょう。とくとご覧ア~レ! トレビア~~~~~~ン!!



★文章には多少の誇張や虚偽が含まれている可能性がございます。ご注意くださいませませ。


振り向くな! そこに明日はない


とある高名な美術評論家 
「ふむふむ、一発目から実に魅力的な背中じゃな。未来志向のスピリッツに溢れておる。タイトルも『Don't look back! There is no tomorr・・・痛っ!!」

その妻
「あらやだ。あなた、口から血が流れていますわよ。カッコつけて英訳なんかするから舌噛んじゃうのよ」

とある高名な美術評論家
「あいたたた・・・、こりゃ面目ない。私としたことが・・・。ところで、私が聞き付けた国家機密情報によるとだね、ここは上野公園の階段らしい。きっとこの若者、集団就職で田舎から出て来たばかりなんじゃろうな」

その妻
「若者なわけないでしょっ! この馬鹿者! (ボカッ!!)」






ダンディー? セクシー?


お背中追っかけ隊 会長 
「アラマァ~。このお背中ったら、なんてダンディーですの。私の理想のダンディズム。まさにカサブランカ・ダンディーですわ」

お背中流しましょうかクラブ 広報
「イヤ~ン。ダンディーという表現は、いささか艶めかしさに欠けるのではなくって? これはダンディというよりはセクシー。あなた、少し感覚が鈍っているのではありませんこと?」

お背中追っかけ隊 会長
「アラマァ~。それは心外。その言葉、そっくりそのままあなたにお返しいたしますわ。これはダンディーと言うべきでしょ」

お背中流しましょうかクラブ 広報
「いいえ、セクシー!」

お背中追っかけ隊 会長
「いいえ、ダンディー!」


お背中流しましょうかクラブ 広報
「いいえ、セクシー! つまり色気!」

お背中追っかけ隊 会長
「色気より食い気!」

お背中流しましょうかクラブ 広報
「それはアンタ!」




ちょっと、待ちなはれ




夏の終わりのピクニック




上って


下って


一休み


とある高名な美術評論家 
「ふむふむ、これは三枚で一組の連作ですな。ナニナニ? 上って、下って、一休み? 一休みと書いて、一休さん・・・。」

その妻
「は?」

とある高名な美術評論家
「それにしてもこの一休さん、髪がフサフサじゃな。鬘でもつけたのかな?」

その妻
「一休みしてなさい(ボカッ!!)」




乙女と鉄人


元○○○ジェンヌ男役トップスター 
いのち短し 恋せよ乙女~♪ うるるる・・・

Pepelontano
「『ゴンドラの唄』、名曲ですな。失礼ですがマドモアゼル、泣いておられるのですか? よろしければ、これで涙をお拭きくださいな」

元○○○ジェンヌ男役トップスター
「メルシー。あら、あなた、このお写真を撮影されたPepelontanoさんですわね」

Pepelontano
「いかにも、私がPepelontanoです。これは私の特にお気に入りの背中でして・・・。足の開き具合、腰の曲がり具合、そして、そびえ立つ鉄人28号との対比がどーのこーの・・・」

元○○○ジェンヌ男役トップスター
「ああ、こんな所でお会いできるなんて。間違えようがありませんわ。あの頃とちっとも変わらないアグレッシヴな前傾姿勢。この方は、かつて私も所属しておりました某劇団の女役トップスターだったんです。私たち、実は愛し合う仲だったのですが、半世紀以上も昔に別れてしまったきり音信不通でしたのよ」

Pepelontano
「まさに奇跡の再会というわけですな。え? ちょっとお待ちを。あの頃とちっとも変わらない前傾姿勢? 半世紀以上も昔? 彼女、一体今おいくつで?」

元○○○ジェンヌ男役トップスター
「確か今年で117歳でしたかしら。ちなみに私はその一つ上。ああ、お会いしたい、お会いしたいわ。飛べ、鉄人! 今すぐ彼女の所に私を連れてって!」

Pepelontano
「マドモアゼル、何てお若くお美しい! あなたこそ鉄人だ」





Life is go on


お忍びでやって来たちょっと落ち目の女性アイドル 
「あ~も~。怖いもの見たさに来てやったのにさ、ガッカリだわ。インスタ映えしない地味な写真ばっか」

そのマネージャー
「そだねー」

お忍びでやって来たちょっと落ち目の女性アイドル
「それに何? このオジサンの背中ってば。『Life is go on』なんて前向きなタイトルつけてるけど、ちっとも前向きな気持ちになんないよ」

そのマネージャー
「そだねー」

お忍びでやって来たちょっと落ち目の女性アイドル
「あ、いいこと思いついた! 今度さ、起死回生にアタシのバックを激写したセクシー写真集出さない? 初のヌード! きっと売れるわよ。・・・あ、ダメだ。アイドルにこの背中はマズイよね。アタシの背中、全面ドラゴンタトゥー掘ってたんだっけ」

そのマネージャー
「そだねー」




愛のリコーダー





男はつらい


お背中追っかけ隊 会長 
「アラマァ~。またお会いできて嬉しいっ。わたくし、このお背中大好きですの。さっきよりもズームアップしちゃって、ダンディーさが一層伝わってきますわ。見て、このジャンバーのシワ加減。さすがは、ミスター・カサブランカ・ダンディー様。」

お背中流しましょうかクラブ 広報
「イヤ~ン。さっきも言ったでしょ? これはダンディーじゃなくてセクシー。ジャンバーのシワもいいけど、わたしはこのなだらかな肩のラインに注目しているのよ。これをセクシーと言わずして何と言いますの? ああ、この肩ですべり台してみたい」

お背中追っかけ隊 会長
「何言ってんのよ。背中に肩は関係ないでしょ。背中はシワが決め手なのよ。これはダンディー!」

お背中流しましょうかクラブ 広報
「いいえ、肩も含めて背中なの。これはセクシー!」

お背中追っかけ隊 会長
「いいえ、ダンディー!」

永遠に続く




ナニワ仁義~男はひとり道を行く~




ナニワ仁義~俺は甘党~






決断


元暴走族総長の僧侶 
「うーむ、これぞまさに男の背中。男というものは、長い人生の中で大いなる決断を迫られること何度かあるものだ」

神父ザビエル
「おお、あまりの神々しさに目を奪われます。主よ、私もこの背中を見てついに決断することができました。アーメン」

元暴走族総長の僧侶
「ほう、何を決断したかな?」

神父ザビエル
「妻を取るべきか、愛人を取るべきか、20年の迷いから今解き放たれましたぞ。アーメン」

元暴走族総長の僧侶
「どっちもアウトじゃ、ボケ! オドレは神父ちゃうんかい! アーメン、ソーメン、冷ソーメン!!(バキッ!!)」 




クリスマス・タイム・イン・ブルー


元戦場カメラマン YOICHIRO 
「あなたはもしかしてぇ…、かの有名なキヨシ画伯ではないでしょうかぁ?」

あんたが大将
「ボ、ボクはキヨシかもしれないけど、画伯かどうかは分からないんだな」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「ご謙遜を。私はぁ、尼さん専門カメラマンをやっておりますYOICHIROというフツツカモノなのですがぁ、よろしければ一枚交換していただけませんか? あなたの一枚と、私の一枚」

あんたが大将
「い、一枚って何がかな?」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「あのぉ・・・、一枚というのは、画伯の一枚と僕の一枚。つまりは、画伯の描かれた一枚と僕が撮った一枚。さらに分かりやすく言えば、画伯が私を紙に描き、私が画伯をカメラで撮り下ろし、それをトレーディングして頂きたいと・・・」

あんたが大将
「な、何が何だかよく分からないんだな。で、でも何となく分かる気もするんだな。ボ、ボクの絵とキミの写真を交換したいのかな?」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「はい、そのとおりでぇす。OKしていただけますでしょうかぁ?」

あんたが大将
「ダ、ダメなんだな。写真というのはチーズするだけですぐ出来るけれど、絵は描くのに物凄く時間も体力も使うんだな。ふ、不公平すぎるのでボクはやめます」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「ごもっともでぇす。ではこういうのいかがでしょうかぁ。今から画伯を百枚、いえ千枚撮って差し上げまぁす。はいチーズ! カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ・・・・」


野に咲く花のように


元戦場カメラマン YOICHIRO
「ハァハァハァハァ・・・。こ、これで一枚描いていただけますね?」

あんたが大将
「ハ、ハッキリ言ってダメなんだな。ボ、ボクはチーズでは心が動かないんだな。お、おにぎりをくれないと、ボクは何をする気も起きません」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「スミマセェン。私としたことがぁ。あっ、そうだ。ちょうど良かった。今日はマイワイフが作ってくれたおにぎりがマイランチでしたぁ。これ、全部食べていただいて結構どぇす」

あんたが大将
「サ、サンキュウなんだな。ボ、ボクはおにぎりをくれる人が好きなんだな。いただきます。モグモグ」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「では、食べ終わったら一枚描いていただけるんですね?」

あんたが大将
「そ、それは無理な話なんだな」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「はぁ?」

あんたが大将
「ボ、ボクはキヨシはキヨシでも、キヨシ画伯ではなくて、芸人のキヨシ師匠の方だったりして・・・ゴックン。ではごちそうさま。モグモグタイム終わり」

元戦場カメラマン YOICHIRO
「そ、そんな殺生なぁ! 怒るで、しかし!・・・とマイワイフは怒り心頭。そして僕は脳震とう一歩手前どぇぇぇぇぇす!」





MY WAY



望郷




あしたはどっちだ?


とある高名な美術評論家 
「ウムム・・・、あしたはどっちだと私に訊ねられても困るな。・・・ところで、どっちと言えば今日の昼飯、イタリアンかフレンチどっちにするね?」

その妻

「アラいやだ。何言ってますの、アナタ! ここに入る前に、ランチしたばかりじゃないですか!(ボカッ!!)」

とある高名な美術評論家 
「タリラリラ~~~ン。ハ、ハテ? わ、私のあしたはどっちだっけ? 答えるんだ、答えるんだジョー!!




線路は続くよどこまでも・・・


天の声 
「小さなときめきがそっと背中を押してくれる。今日より素敵な明日のために・・・」



このたびは、ご鑑賞くださり誠にありがとうございました。
これに懲りず、またのご来館お待ちしております。

森no美術館館長 Pepelontano



次回開催予定 デジカメ写真展「至宝の姫たち」

次回はガラリと趣向を変えまして・・・。
日本を代表するよさこいチーム「ほにや」さんをはじめ、
京都花街トップの芸舞妓さん、そして、日本が世界に誇る
究極のサンバダンサー等々・・・。
イベントや舞台で撮りためた至宝の「
」をテーマに
お届けする予定です。是非、ご覧くださいませ。
乞うご期待!


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