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千年微笑


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TImusica
「京都ガイドなら吾輩に任せておくがよい。伏見稲荷神社、鴨川、しんみち通り、祇園小唄歌碑、そして芸者さん。どうじゃ、エヘン」

レトロッチ
「ブ~。全問不正解あるネ」

TACIAO
「・・・しかも、しんみち通りって京都じゃなくって、東京の四ツ谷だし・・・」

TImusica
「ちっ」

レトロッチ
「問題外問題外! 全く、無知にもほどがあるヨ。京都検定だったら、“マイナス百級”あるネ。いいですか? 正しくは、八坂神社、白川、新橋通り、かにかくに碑、そして、舞子ちゃ~ん!」

TACIAO
「・・・最後、字、違ってるよ。・・・それだと女性の名前だよね。正しくは舞妓はん」 

TImusica
「プッ。自分で撮っておいてこれかいな」 

レトロッチ
「シャレの通じひん人は、これやからイヤどす。わざと間違えたんどすえ。こうゆーの、イタリアンジョーク言いまっしゃろ?」

TImusica
「は? イタリアンジョークって・・・。意味不明」

TACIAO
「・・・急に芸舞妓さんの言葉遣いになってるし」

レトロッチ
「兎にも角にも、京都っていうトコロはネ、外国人にとってはアジアのワンダーランドあるヨ」

TACIAO
「・・・まさに東洋の神秘・・・」

レトロッチ
「Si。赤コーナー、東洋の神秘、ザ・グレート・カブキ~!!」

TACIAO
「・・・それ、(元)プロレスラー。・・・今の若い子は知らないよ」

レトロッチ
「いつの時代やネン!」

TImusica
「自分でゆーなっちゅーの。でも、ちょっと懐かしいの」



TACIAO
「・・・でも、やっぱり東洋の神秘と言えば、舞妓さんだよね」

レトロッチ
「そうどすなぁ。憧れまっしゃろ? うちもいっぺん舞妓姿で、富士山のテッペンから初日の出見とおすなぁ」

TImusica
「アホか。あんな重装備で登れるわけないじゃろが」

レトロッチ
「なにも登山する言うておまへん。ドローンに吊り下げてもうて、一気に頂上どす」

TImusica
「な、なるほど。その手があったか! ・・・って。それもイタリアンジョークって言うんじゃろ?」

レトロッチ
「Non! これはフレンチジョークどす! もっとお勉強しておくれやすね」

TImusica
「ガクッ」



TACIAO
「・・・それにしても、祇園はカメラマン多いよね。あれじゃ、地元住民も一般旅行者ものんびり歩けないよ」

レトロッチ
「Si。それこそ花街の行事の日なんて、舞妓さんパパラッチだらけで花見小路なんてもう修羅場。シュラシュシュシュあるヨ」

TACIAO
「・・・アイドルたちも顔負けか」

レトロッチ
「しかも、追いかけてるのがオッチャン、オバチャン、ジイチャン、バアチャン、それに外国人。あ、そうそう、この前なんかペペロンちゃんもそん中に混じっていたあるヨ」

TImusica
「ぬな。ペペロンターノ? 全く神出鬼没な奴じゃな。今頃祇園で遊びほうけておるんじゃろうか? だとしたら、うらやまし~~」

レトロッチ
「そう言う思て、うち、こないだ京都行った時、“ミラクル舞妓変身セット”を買うてきましてん。今夜は、うちが舞妓さんに“へ~んしん”して、お二人さんをたっぷりオモテナシさせてもらいまひょか」

TImusica
「いらんわ」

TACIAO
「・・・僕も、遠慮しておくよ」

レトロッチ
「失礼しちゃうあるヨ。人の親切を受けられない人って、日本人として恥ずかしいあるネ」

TImusica
「フン。ところで、さっきから気になっておったんじゃが、あるヨ、あるネって、何じゃその言葉遣いは。中国人かいな、オヌシは」

レトロッチ
「しょーがないあるヨ。だって、今時京都は、北も南も東も西もチャイニーズだらけ。きっとクセが うつっちゃったあるヨ。こんな喋り方になってもやむを得ないあるネ」

TACIAO
「・・・違う。それ、中国語じゃないし。・・・漫画やアニメとかの影響受けすぎあるネ」

レトロッチ
「ナンテコッタ! 今の今まで知らなかったですのことヨ」

TImusica
「フ~。それはそうと、確かに最近は、電化製品だけじゃなく、不動産まで爆買いしとるというではないか。そのうち、京都は日本のチャイナタウンと化してしまうかもしれんな」

TACIAO
「・・・ところで、レトロッチ。さっきの話だけど・・・」

レトロッチ
「さっきの話って?」

TACIAO
「レトロッチは“へ~んしん”しなくても、素敵だし、綺麗だし・・・、・・・そ、そのぉ・・・」

レトロッチ
「え? そ、そうなの、TACIAO? ちょっと嬉しいかも・・・」

TACIAO
「・・・そうだよ。舞妓さんにもアイドルにも負けてないと思うよ」

レトロッチ
「ホント? Oh! TACIAO、何て正直者! お礼に今夜はアタシのお部屋で、蘭蘭軒の特製豚まん御馳走するあるヨ。そゆことで、大家さん。チャイナラ、チャイナラ、チャイナラ」

TImusica
「・・・・・・・・・チャ・・・、チャイ・・・ナ・・・?」