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レトロッチ 「ジャ~ン! 見てみなはれ。これがかの有名な、なにわ名物通天橋デ~ス」 TACIAO 「・・・つ、通天橋? ・・・そ、それ違う」 レトロッチ 「違う? 何か間違ってマッカ? 何か文句ありマッカ?」 TACIAO 「・・・マッカ? ・・・そう、通天橋なんてマッカなウソさ。・・・通天橋は京都の東福寺。それは通天閣」 レトロッチ「Oh! ナンテコッタ! アタシとしたことが。そうそう、これは通天閣でしたワ。そして、ここは京都じゃなくて、東京は台東区、泣く子も笑う浅草でござ~い!」 TACIAO 「・・・浅草だって? ・・・本気で言ってるの? ・・・ほんとに行ったの? 自分で撮ったの?」 レトロッチ 「アッタリマエダのクラッカーですのことヨ。それより感じてみなはれ。浸ってみなはれ。昭和レトロの聖地やがな。やっぱエエなぁ。あ・さ・く・さ」 TACIAO 「・・・だから、違うって」 レトロッチ 「何がやネン。どこが間違ってまんねん? ほな、何かヒントおくんなはれ」 TACIAO 「・・・ドヴォルザーク」 レトロッチ 「ドヴォル・・・?」 TACIAO 「・・・遠き山に日は落ちて~♫」 レトロッチ 「何? 遠き・・・山? No! 山なんて何処にもありませんのことヨ」 TACIAO 「・・・だから、・・・あ~面倒くさいなぁ。ピアノ弾くよ。このメロディーに聞き覚えない?」 ポロ~ン ポロンポロン ポロ~ン ポロロ~ン♪ レトロッチ 「Oh! ドヴォルザークの『新世界』。もちろん知っておましたワ。そう、ここは新世界や。な、ワイの言うた通りでっしゃろ。レトロト好きやったら誰でも知ってまんがな。常識でんがな」 TACIAO 「・・・じ、常識でんがなって。・・・浅草って言ってたじゃん」 レトロッチ 「分かってまへんなぁ。わざとや、わざと間違えたったんや。なにわ流コミュニケーションでんがな」 TACIAO 「・・・もうええわ」 |
TACIAO 「・・・い、一番右の写真・・・、こ、このアングル、・・・お、覚えがある。・・・ガクガクガク・・・」 レトロッチ 「マ、マンマ・ミ~ア! どうしたのヨ、タチャオ? 寒イボ立てて?」 TACIAO 「・・・ヒイイイ! ・・・う、後ろ、後ろから、こ、声がする~!」 レトロッチ 「声? どんな?」 TACIAO 「・・・あ、あの日、ボ、ボクはそこを歩いていたんだ。・・・す、すると後ろから・・・、か、肩越しに生暖かい声が・・・、ふ、ふ、振り向いたら・・・、・・・ああ、そ、その先が、その先が思い出せない。う、うああああ!」 レトロッチ 「思い出せないの? だったら思い出させてあげましょうか?」 TACIAO 「・・・思い出させて?」 レトロッチ 「ちょっと、後ろ向いてごらんなさいな」 TACIAO 「・・・え? な、何?」 レトロッチ 「ちょいと、兄さん♡」 TACIAO 「・・・ギクッ」 レトロッチ 「飲みに行かな~い?」 TACIAO 「・・・ヒッ! ヒヒッ! ・・・お、お、思い・・・出した・・・。・・・ふ、ふ、振り向いたら・・・」 レトロッチ 「振り向いたら誰かいて?」 TACIAO 「・・・オ、オ、オカマのお兄さんがいたんだ! ・・・じ、じ~っとボクを見つめて・・・。 ヒイイイイイイイイイイイ!!!」 レトロッチ 「もしかして、こ~んな感じだった? ホラ♡」 TACIAO 「・・・や、やめろおぉぉぉ!!」 レトロッチ 「兄さん、ねぇ、兄さ~ん♡」 TACIAO 「ギャ~~~~~ッ!! ・・・・・・ガクッ」 レトロッチ 「Oh! マンマ・ミーア! TACIAO、どうしちゃったの? TACIAO! TACIAO!」 TImusica 「何じゃ何じゃ。騒がしいな、レトロッチ。何事じゃ?」 レトロッチ 「あ、大家さん。あのネ、アタシがTACIAOの記憶の扉をナデナデした途端、いきなり発情・・・、もとい、発狂してぶっ倒れちゃいましたのことヨ」 TImusica 「ああ、バカなことしよって。悪ふざけにもほどがあるぞい。TACIAOは、記憶が絡むことには異常に敏感なんじゃよ。オヌシも知っておろうが」 レトロッチ 「ああ、ナンテコッタ! でも、もう済んだことですワ」 TImusica 「済んでない! しかしこれは・・・、もしかすると、記憶の断片が蘇ったのかも知れんな」 レトロッチ 「ハンペン?」 TImusica 「そう、ハンペン。おでんに入れると美味いぞな・・・って、違うっちゅーの!」 TACIAO 「・・・ハ、ハンペン・・・、・・・た、た・べ・た・い・・・」 レトロッチ 「あっ起きた」 TACIAO 「・・・・・・・・・・・・ガクッ」 TImusica 「また死んだ」 |