「屋根裏音楽会ギ」トップへ戻る


失われた明日のために
<作詞作曲編曲 TACIAO>

その人は立ち尽くす 時の止まった
小さな場所で
握りしめた刃を 狂気をはらむ
背に突き立てた
宙に浮いた代償は誰が払えばいい
もう二度と帰らない面影を抱いて
流さなくてもよかった涙がまた
冷たいアスファルトに落ちる
どうしようもない憤りと悲しみを
飲み干しきれない涙が
失われた明日のために
何を育むだろう

百万人の笑顔に 押し潰された
一輪の花
無邪気な雑踏達に 問いかけてみる
正義は何処に
風の中の答えは永遠に見つからない
憎しみは憎しみを生み続けてゆく
流さなくてもよかった涙がまた
冷たいアスファルトに滲む
どこにも行き場のないその思いを
語り尽くせない涙が
失われた明日のために
何ができるのだろう

流さなくてもよかった涙がまた
冷たいアスファルトに落ちる
どうしようもない憤りと悲しみを
飲み干しきれない涙が
失われた明日のために
何を育むだろう
失われた明日のために
ささやかな祈りを



~TACIAOメモ~

十数年前に書いた記憶あり。自分は「社会派」でも「メッセンジャー」でもない。こういうタイプの曲は、近年は書かない傾向にある。ただ、ちょっと込み上げるものがあって、ピアノアレンジも新たに新録してみた。アコギの弾き語りも良いかな?とも思ったが、ギターは得意じゃないので止めておこう。しかし・・・、相変わらず音痴だ。感情を込めれば込めるほど音を外す。

笑顔の影に涙あり。歓声の裏に失望あり。日向よりも日陰を見つめてしまうのは今も同じだ。必ずしも空は平等じゃないから・・・。
こに文章を