[シリーズ：自業自得ソング]
日曜参観日の歌
＜作詞作曲編曲 TACIAKO＞
お父さんがいっぱい お父さんがいっぱい
あの人もこの人も見たことあるモン
代わり番こにおうちに来てくれる
お母さんは一人なのに
お父さんがいっぱい
お父さんがいっぱい お父さんがいっぱい
あの人もこの人もボクには似てない
よしお君にソックリ不思議だな
手を振ったら困り顔の
お父さんがいっぱい
～屋根裏の囁き～
＜ペテン師、道化師、お月さま＞
ヒソヒソ ザワザワ・・・
ヒソヒソ ザワザワ・・・
日曜参観日やて。
なんや、けったいな歌つくりよんな。
アノネ、なんかこれ、幼稚園とかで
歌えそうだね。
オルガンの音がたどたどしくって、
雰囲気出てるね。
お遊戯の時間かいな。
それにしたって、お父さんがいっぱいって、
どういうこっちゃねん？
アノネ、それは見た通りだよ。
お母さんは、クラスメイトの
お父さん全員と・・・。
全員と？
何しとったんや？
言うてみい。
・・・アノネ、これ以上ボクには言えない。
おぞまし過ぎてさ。
ああ、何もったいぶっとんや。
男やったら、ハッキリ言いなはれ。
男？
ボク、男なの？
ああもう、そんなんどーでもええわ。
じれったいな、ワテが説明したる。
ええか、このガキのおかんはな、
不倫しとるっちゅーこっちゃ。
不倫！
しかも、クラスメイトのおとん全員とや。
こいつら、なめとんちゃうか。
ああ、こんな母親に育てられたら、
ろくな人間ならへんで。
人間不信や、人間不信。
世も末やわ！
アノネ、キミ、人のこと言えるの？
な、なんやて？
もっぺん言うてみい！
アノネ、ペテン師のキミが
よく言うよっていうこと。
もしかして、キミもこの「いっぱいの
お父さん」の中にいたんじゃないの？
な、な、な、なにぬかしとるんや。
けったくそわるいわ。
このオカマピエロ。
もう怒ったで。
ペテンにかけたる！！
ア、アノネ、アノネ、アノネノネ～。
これこれ、静かにしなさい。
TACIAOが起きるではありませんか。
今日は何の日か知らないのですか？
私を見なさい。
今宵は満月ですよ。
満月？
な、なんやて？
し、しもた～。
せやった、せやった。
今夜は満月やった。
アノネ、早く逃げようよ。
分かっとるがな！
おまはんが食われとる間に、
ワテは逃げるで。
ほな、お先！
アノネ、キミって奴はやっぱり卑怯者だよ。
助けて～～～～！！
まあ、なんて酷い人でしょう！。
お友達を生贄にして、自分一人だけ
助かろうだなんて。
やっぱりあなたはペテン師ですね。
ルーナルナルナルーナチキチ～！！！
ワオ～～～～～ン
ガルルルルル～
ガブッ！！！
い、いたたたたたたたたたっ！！
な、何さらしとんじゃい！！
アノネ、ちょっとキミ、
首がなくなってるよ。
く、首がないやて？
アホぬかせ。
首はここについて・・・
え？
あ～！！！
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ。
首がないわ～！
どないしょ～！
ワ、ワテの首どこじゃい。
お～い、ワテの首や～い！
アノネ、首がないのになんで喋れるの？
やっぱりペテン師だね。
だからいつも言ってるでしょ。
満月の夜は夜道に・・・いえいえ、
TACIAKOに気を付けなさいと。
オッホホホホホホホホ。